訪問ありがとうございます。
私は現代日本の社会生活を研究している文化人学者です。2021年にミシガン大学(University of Michigan)のアジア言語・文化学部(Department of Asian Languages and Cultures)というプログラムで博士号(Ph.D.)を取得しました。タイトルはEducated to Participate: Interaction and Imagination in Three Alternative High Schools in Contemporary Japan[参加のための教育ーー現代日本の三つのオルタナティブ高校における人の関係性と想像]です。日本におけるオルタナティブ(代替的)な教育についての調査を進めており、一般的なカリキュラムとは異なった内容を教えたり、独自の教育哲学を実践している学校、そこに関わる人々に興味を持っています。 大学学部の頃から今までアメリカや日本の事例を中心に研究を進めてきましたが、既存の社会的規範に対し何らかの違和感を感じ、それに対して挑戦をする個人、集団の動きに一貫して関心を持っています。
2014年秋から約一年間、ヴァージニア州にあるヴァージニア大学(University of Virginia)の博士課程で人類学を勉強していたのですが、指導教員であるAllison Alexy教授のミシガン大学への異動に伴い、私も研究を行う上で、日本研究センターなど、リソースの豊富なミシガン大学に移ることにしました。2019年に日本でのフィールドワークを終え、博士論文を2021年8月に提出しました。
3-4歳の頃は北海道の阿寒町というとても小さな町に住んだこともありますが、アメリカに来るまでは東京近辺に住んでいました。東京大学で日本文学を、同大学院で文化人類学を専攻。卒業論文は「島崎藤『破戒』論~当事者でないものが当事者を描くということ」修士論文は「変化するマイノリティ・アイデンティティの境界:日系アメリカ人市民協会と同性婚をめぐる論争」(英語)です。
修士号を取得した後は財団法人にて公務員試験の作成業務に2年弱ほど関わっていましたが、その後2011年にアメリカに渡りました。安定したフルタイムの仕事を辞めて28歳で留学することへの不安はありましたが、どうしても一度留学してみたいという気持ちがありました。まずマサチューセッツ州にあるボストン大学で日本語の講座を担当しながら、人類学部に修士課程の学生として所属して2つ目の修士(応用人類学)を取得。経済的要因に直接的には起因しない国際移動に関心を持ち、日本人男性同性愛者の日米間の移動をめぐる語りをテーマに二つ目の修士論文を書きました。その後、1年ほどボストンの三つの大学(ボストン大学、ボストンカレッジ、ノースイースタン大学)で日本語を教えて、2014年にヴァージニア大学へ入学、そして2015年にミシガン大学に来て、教育に関する研究を始めました。アメリカでの日本語のティーチングに関して最新の情報にご興味のある方は例えばALLEX FOUNDATIONのウェブサイトなどが参考になるかもしれません。
2023年4月より、慶應義塾大学経済学部で専任講師(英語)として勤務しています。所属先のページはこちら。
国際理解教育学会、子ども社会学会、日本文化人類学会などに加入しており、
アメリカ人類学会の東アジア部会(Society for East Asian Anthropology)の代表委員も務めています。
メールアドレスは[email protected] です。ミシガン大のEmailですが、研究や個人的な仕事ではこちらのメールを使っています。
講演や執筆、共同研究、またはコンサルなどお仕事のご依頼がありましたら、お気軽にご連絡下さい。
私は現代日本の社会生活を研究している文化人学者です。2021年にミシガン大学(University of Michigan)のアジア言語・文化学部(Department of Asian Languages and Cultures)というプログラムで博士号(Ph.D.)を取得しました。タイトルはEducated to Participate: Interaction and Imagination in Three Alternative High Schools in Contemporary Japan[参加のための教育ーー現代日本の三つのオルタナティブ高校における人の関係性と想像]です。日本におけるオルタナティブ(代替的)な教育についての調査を進めており、一般的なカリキュラムとは異なった内容を教えたり、独自の教育哲学を実践している学校、そこに関わる人々に興味を持っています。 大学学部の頃から今までアメリカや日本の事例を中心に研究を進めてきましたが、既存の社会的規範に対し何らかの違和感を感じ、それに対して挑戦をする個人、集団の動きに一貫して関心を持っています。
2014年秋から約一年間、ヴァージニア州にあるヴァージニア大学(University of Virginia)の博士課程で人類学を勉強していたのですが、指導教員であるAllison Alexy教授のミシガン大学への異動に伴い、私も研究を行う上で、日本研究センターなど、リソースの豊富なミシガン大学に移ることにしました。2019年に日本でのフィールドワークを終え、博士論文を2021年8月に提出しました。
3-4歳の頃は北海道の阿寒町というとても小さな町に住んだこともありますが、アメリカに来るまでは東京近辺に住んでいました。東京大学で日本文学を、同大学院で文化人類学を専攻。卒業論文は「島崎藤『破戒』論~当事者でないものが当事者を描くということ」修士論文は「変化するマイノリティ・アイデンティティの境界:日系アメリカ人市民協会と同性婚をめぐる論争」(英語)です。
修士号を取得した後は財団法人にて公務員試験の作成業務に2年弱ほど関わっていましたが、その後2011年にアメリカに渡りました。安定したフルタイムの仕事を辞めて28歳で留学することへの不安はありましたが、どうしても一度留学してみたいという気持ちがありました。まずマサチューセッツ州にあるボストン大学で日本語の講座を担当しながら、人類学部に修士課程の学生として所属して2つ目の修士(応用人類学)を取得。経済的要因に直接的には起因しない国際移動に関心を持ち、日本人男性同性愛者の日米間の移動をめぐる語りをテーマに二つ目の修士論文を書きました。その後、1年ほどボストンの三つの大学(ボストン大学、ボストンカレッジ、ノースイースタン大学)で日本語を教えて、2014年にヴァージニア大学へ入学、そして2015年にミシガン大学に来て、教育に関する研究を始めました。アメリカでの日本語のティーチングに関して最新の情報にご興味のある方は例えばALLEX FOUNDATIONのウェブサイトなどが参考になるかもしれません。
2023年4月より、慶應義塾大学経済学部で専任講師(英語)として勤務しています。所属先のページはこちら。
国際理解教育学会、子ども社会学会、日本文化人類学会などに加入しており、
アメリカ人類学会の東アジア部会(Society for East Asian Anthropology)の代表委員も務めています。
メールアドレスは[email protected] です。ミシガン大のEmailですが、研究や個人的な仕事ではこちらのメールを使っています。
講演や執筆、共同研究、またはコンサルなどお仕事のご依頼がありましたら、お気軽にご連絡下さい。
余談ですが、博士号取得の条件として、アジアの言語を二つ話せなければならないので、韓国語を選択。2016年の夏に延世大学の語学堂で5週間勉強しました。まさか、アメリカの大学院に留学して、その流れで韓国に長期滞在することになるとは予想していませんでした。そもそも指導教員の異動に伴って大学を変わり、移籍先が(人類学部ではなく)アジア研究学部でしたので、全く予期していない展開でした。笑
その後、2018年9月から2019年2月末まで、Korea Foundationの奨学生として再び延世で3級と4級を履修しました。日本への帰国後、しばらくしてから受けたTOPIKは4級でした(2021年7月受験)。
コロナ渦の2020年8月から2021年3月までは、ソウル大学比較文化研究所の訪問研究員として再びソウルに滞在しました。厳戒態勢のソウルでしたが、研究員ということで発表の機会を頂いたり、ソウル大学人類学部の研究者達と交流もでき、とても有意義でした。アメリカ、韓国、日本という三つの国に住んで研究活動を行った経験を、今後の仕事にも役立てて行きたいです。
その後、2018年9月から2019年2月末まで、Korea Foundationの奨学生として再び延世で3級と4級を履修しました。日本への帰国後、しばらくしてから受けたTOPIKは4級でした(2021年7月受験)。
コロナ渦の2020年8月から2021年3月までは、ソウル大学比較文化研究所の訪問研究員として再びソウルに滞在しました。厳戒態勢のソウルでしたが、研究員ということで発表の機会を頂いたり、ソウル大学人類学部の研究者達と交流もでき、とても有意義でした。アメリカ、韓国、日本という三つの国に住んで研究活動を行った経験を、今後の仕事にも役立てて行きたいです。
発表論文
2007a 「日系アメリカ人の日本観―アメリカ本土の一世から三世を対象に―」『ディスカバーニッケイ*日本人移民とその子孫』
2007b How Japanese Americans saw Japan: The case from Issei to Sansei in Mainland U.S. in "Discover Nikkei*Japanese Migrants and their Descendants"
2008 「リンダ・トリン・ボー セミナー体験記」『IJS Newsletter』 Vol. 1 No. 1:6-7
2011 The Shifting Boundary of Minority Identities: The Japanese American Citizens League and Same-Sex Marriage.
日本オーラルヒストリー研究Vol.7
2014 In search of Dreams: Narratives of Japanese gay men on migration to The United States.
Palgrave MacMillan. Book chapter of “Queering Migrations Towards, From, and Beyond Asia” edited by Michael Sepidoza Campos, Joseph N. Goh, and Hugo Cordova Quero.
→これ以降は、Researchmapをご覧ください。
調査歴
2008年8月 サンフランシスコのジャパンタウンとロスアンゼルスのリトルトーキョーにて日系人コミュニティの調査 (Nihonmachi FestivalとNisei Week Japanese Festival見学。資料収集とインタビューを行う)
2009年4月~2011年7月 日本人男性同性愛者の国際移動経験について聞き取り調査(東京、ボストン、ニューヨークにて)。
2015年6月〜8月 日本各地で独自の教育をおこなっている学校(主に中学校、高校)を訪問。
2018年3月〜 博士論文ためのフィールドワーク(関東圏、関西圏)
研究助成/その他
2008年 社団法人日米協会よりアメリカ研究助成プログラム受給
2008年 NHK 新BSディベート「日本の大学は生き残れるか 激化するグローバル競争」 (8月3日放映) 出演
2008年 NHK ETV特集 日系アメリカ人の"日本"(9月28日放映) 資料提供者として協力
2009年 東京大学修士課程における日本学生支援機構からの奨学金 半額返還免除
2011年 東京大学国際学術交流活動等奨励事業 2011 年度海外派遣奨励費
2011年 ボストン大学 修士課程における授業料全額免除+生活費支給(ALLEX Fellowとして日本語のクラスを担当)
2014年 ヴァージニア大学人類学部にて、5年間の学費免除+生活費支給の援助付合格(2015年にミシガン大学へ移籍)
2014年 日本アメリカ学会より、学会参加のための奨学金受給。ロサンゼルスで行われたASA(アメリカ学会)の年次大会に出席。
2015年 ミシガン大学アジア言語・文化学部より、5年間の学費免除+生活費+書籍代+4年分の夏期の研究費支給。
2015年 ミシガン大学日本研究センターより、夏期の研究費 (Summer Fellowship) 受給。
2015年 日本アメリカ学会より、学会参加のための奨学金支給。トロントで行われたASA(アメリカ学会)の年次大会に出席。
2016年 ミシガン大学アジア言語・文化学部よりHide Shohara Fellowship 及び Philip Thomas Lincoln, Jr. Memorial Endowment Fellowship 受給。夏期の日本での研究及び韓国語学習のため。
2017年 ミシガン大学ミシガン大学日本研究センターよりSummer Fellowship、Nam Center for Korean StudiesよりSeAh Haiam Arts and Sciences Scholarship、Rackham Graduate SchoolよりResearch Fellowship 受給。夏期の日本での研究のため。
2007a 「日系アメリカ人の日本観―アメリカ本土の一世から三世を対象に―」『ディスカバーニッケイ*日本人移民とその子孫』
2007b How Japanese Americans saw Japan: The case from Issei to Sansei in Mainland U.S. in "Discover Nikkei*Japanese Migrants and their Descendants"
2008 「リンダ・トリン・ボー セミナー体験記」『IJS Newsletter』 Vol. 1 No. 1:6-7
2011 The Shifting Boundary of Minority Identities: The Japanese American Citizens League and Same-Sex Marriage.
日本オーラルヒストリー研究Vol.7
2014 In search of Dreams: Narratives of Japanese gay men on migration to The United States.
Palgrave MacMillan. Book chapter of “Queering Migrations Towards, From, and Beyond Asia” edited by Michael Sepidoza Campos, Joseph N. Goh, and Hugo Cordova Quero.
→これ以降は、Researchmapをご覧ください。
調査歴
2008年8月 サンフランシスコのジャパンタウンとロスアンゼルスのリトルトーキョーにて日系人コミュニティの調査 (Nihonmachi FestivalとNisei Week Japanese Festival見学。資料収集とインタビューを行う)
2009年4月~2011年7月 日本人男性同性愛者の国際移動経験について聞き取り調査(東京、ボストン、ニューヨークにて)。
2015年6月〜8月 日本各地で独自の教育をおこなっている学校(主に中学校、高校)を訪問。
2018年3月〜 博士論文ためのフィールドワーク(関東圏、関西圏)
研究助成/その他
2008年 社団法人日米協会よりアメリカ研究助成プログラム受給
2008年 NHK 新BSディベート「日本の大学は生き残れるか 激化するグローバル競争」 (8月3日放映) 出演
2008年 NHK ETV特集 日系アメリカ人の"日本"(9月28日放映) 資料提供者として協力
2009年 東京大学修士課程における日本学生支援機構からの奨学金 半額返還免除
2011年 東京大学国際学術交流活動等奨励事業 2011 年度海外派遣奨励費
2011年 ボストン大学 修士課程における授業料全額免除+生活費支給(ALLEX Fellowとして日本語のクラスを担当)
2014年 ヴァージニア大学人類学部にて、5年間の学費免除+生活費支給の援助付合格(2015年にミシガン大学へ移籍)
2014年 日本アメリカ学会より、学会参加のための奨学金受給。ロサンゼルスで行われたASA(アメリカ学会)の年次大会に出席。
2015年 ミシガン大学アジア言語・文化学部より、5年間の学費免除+生活費+書籍代+4年分の夏期の研究費支給。
2015年 ミシガン大学日本研究センターより、夏期の研究費 (Summer Fellowship) 受給。
2015年 日本アメリカ学会より、学会参加のための奨学金支給。トロントで行われたASA(アメリカ学会)の年次大会に出席。
2016年 ミシガン大学アジア言語・文化学部よりHide Shohara Fellowship 及び Philip Thomas Lincoln, Jr. Memorial Endowment Fellowship 受給。夏期の日本での研究及び韓国語学習のため。
2017年 ミシガン大学ミシガン大学日本研究センターよりSummer Fellowship、Nam Center for Korean StudiesよりSeAh Haiam Arts and Sciences Scholarship、Rackham Graduate SchoolよりResearch Fellowship 受給。夏期の日本での研究のため。
© 2014 Kunisuke Hirano